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社会保険のレセプトデータを利用した小児の急性上気道炎に対する抗菌薬使用状況の調査(調査期間: 2005 年 1 月~2014 年 9 月)

小児の急性上気道炎に対する抗菌薬処方に関する研究では JMDC のデータベースを用いて、生直後から 6 歳までの未就学児を対象に、2005 年 1 月から 2014 年 9 月の間に外来で処方された抗菌薬が検討されている[文献 3 ]。155,556 の小児で 1,492,548 レセプトを解析し、処方された抗菌薬は第 3 世代セファロスポリン(38.3%)が最も多く、マクロライド(25.8%)、ペニシリン(16.0%)が続いた。病名別に検討すると、急性気管支炎(11.9%)に最も多く抗菌薬が処方され、急性上気道炎(10.1%)、喘息(7.5%)と続いた(表 85)。
また、年齢が高いこと、男性、診療所、小児科以外を標榜している医師、時間外受診が、非細菌性上気道炎へ抗菌薬処方されることが多かった(表 86)。
本検討から、日本では未就学児における上気道炎に対する抗菌薬処方が多く、その中でも第 3 世代セファロスポリン薬の処方が多いことがわかった。小児科以外を標榜している医師や時間外受診で抗菌薬が処方されやすいことも明らかになり、抗菌薬の適正使用に関する臨床医への啓発が必要であると考えられた。