2012 年から 2017 年に鶏由来株について 12 薬剤を対象に調査を行った。2017 年は、鶏由来株で、ストレプトマイシン(SM)に対して 60%、テトラサイクリン(TC)に対して 70%、カナマイシン(KM)及びスルファメトキサゾール/トリメトプリム(SMX/TMP)に対して 40%を超える耐性が認められた。一方、セファゾリン(CTX)及びクロラムフェニコール(CP)に対する耐性率は 2%未満で、ゲンタマイシン(GM)に対する耐性は認められなかった。ヒトの医療で重要なセフォタキシム(CTX)に対する耐性率は 1.3%で、コリスチン(CL)及びシプロフロキサシン(CPFX)に対する耐性は認められなかった。また、2012 年から 2017 年にかけた各薬剤の耐性率の推移では、アンピシリン(ABPC)で 2012 年以降の減少が認められたが、一方、カナマイシン(KM)で 2012 年以降の上昇が認められた。