動物用抗菌剤のうち、水産動物(海水魚、淡水魚及び観賞魚)に対する推定販売量(原末換算)を表に示した。2013 年から 2017 年における推定販売量は 100.09t から 169.88t であり、動物用抗菌剤全体の販売量の 13.4 から 19.5%を占めていた。販売量が最も多い抗菌剤は、2015 年までテトラサイクリン系(49.01 から 61.05t)であったが、2016 年からはマクロライド系(エリスロマイシン)(61.44t から 68.87t)であった。2013 年から 2017 年への販売量の増加(約 50t)は、マクロライド系(エリスロマイシン)の販売量の増加によるものであり、これは適応症である連鎖球菌症(ラクトコッカス感染症)の発生に伴うものと推測された。
なお、ヒトの医療に重要な第3世代セファロスポリン系及びフルオロキノロン系等は、水産用医薬品としては承認されていない。
Antifungal antibiotics = 抗真菌性抗生物質
Other synthetic antibacterials = その他の合成抗菌剤
Furan and derivatives = フラン系
Amphenicols = アンフェニコール系
Fluoroquinolones = フルオロキノロン系
Quinolones = キノロン系
Sulfonamides = サルファ剤
Other antibiotics= その他の抗生物質
Peptides = ペプチド系
Tetracyclines = テトラサイクリン系
Lincosamides = リンコマイシン系
Macrolides = マクロライド系
Aminoglycosides = アミノグリコシド系
3rd generation cephalosporins = 第3世代セファロスポリン系
2nd generation cephalosporins = 第2世代セファロスポリン系
1st generatoin cephalosporins = 第1世代セファロスポリン系
Penicillins = ペニシリン系