動物用抗菌剤のうち、畜産動物(牛、豚、馬、鶏及びその他)に対する推定販売量(原末換算)を表に示した。2013 年から 2017 年における推定販売量は、640.25 から 694.24t であった。2013 年から 2017 年への販売量の増加(約 44t)は、主にペニシリン系(約 24t)及びタイロシン等の 16 員環マクロライド(約 22t)の増加によるものであった。最も多い抗菌剤はテトラサイクリン系(275.83 から 286.74t)であり、畜産動物用の抗菌剤の 41.2 から 44.0%を占めていた。一方で、ヒトの医療で重要な第3世代セファロスポリン系及びフルオロキノロン系についてはそれぞれ 1t 未満及び5t 前後で推移しており、畜産動物用の抗菌剤の 1%未満であった。。
※下記、各抗菌薬の日本語表記
Antifungal antibiotics = 抗真菌性抗生物質
Other synthetic antibacterials = その他の合成抗菌剤
Furan and derivatives = フラン系
Amphenicols = アンフェニコール系
Fluoroquinolones = フルオロキノロン系
Quinolones = キノロン系
Sulfonamides = サルファ剤
Other antibiotics= その他の抗生物質
Peptides = ペプチド系
Tetracyclines = テトラサイクリン系
Lincosamides = リンコマイシン系
Macrolides = マクロライド系
Aminoglycosides = アミノグリコシド系
3rd generation cephalosporins = 第3世代セファロスポリン系
2nd generation cephalosporins = 第2世代セファロスポリン系
1st generatoin cephalosporins = 第1世代セファロスポリン系
Penicillins = ペニシリン系