東京都健康安全研究センターでは、カンピロバクター属菌について薬剤耐性率の動向調査を行っている。2018 年に東京都内で発生した食中毒 185 事例中 41 事例(22.2%)がカンピロバクター属菌によるものであり,細菌性食中毒の第 1 位を占めていた[文献 1 ]。2017 年の散発下痢症患者由来 Campylobacter coli におけるフルオロキノロン耐性率は 62.5%であり、昨年より耐性率は高かった。ただし、Campylobacter coli では共試菌株数が少ないことも考慮に入れる必要がある。